blanClassは横浜市南区の住宅街にある小さなスペースを拠点に、芸術を発信する場として2009年4月に活動をスタートした。かつてそこが現代美術を学ぶ教場だったことから、「空っぽの教室(blanc+class)」という意味が込められている。blanClassは形ある成果よりも、そこで起こる対話を重視しながら、さまざまなアーティストや専門家、学生、研究者などが交差し、パラレルに共存することを目指してきた。なによりもblanClassは超記録集団であり、そこで生まれる対話を生け捕りにして、ソーシャル・ネットワークなどを進んで活用、ウェブ上に生中継、アーカイブとして迅速に発信をしてきた。2019年10月、10周年を機に、ライブスペースを使った活動は一旦休業、現在は完全デジタル化計画を進行中。
Live Art
毎週土曜日に行っているワンナイトイベント+公開インタビュー。ワンナイト完結の、どんなことでもありのアートイベント。2009年に始まった当初は「+night」という名称だったが、2012年に「Live Art」に改名した。年間50名を超える出演者は、ベテランから最若手まで、現代美術に限らず多様な形式から、アーティストや専門家をお招きしてきた。出演者も観客も、ご飯を食べたり、お酒を飲んだりしながら、週末の夕べを楽しみながらも、独特な緊張感で、時々に投げかけられた問題を共有し、対話を試みてきた。そこで生まれたときどきの化学反応は会場ではもちろん、WEB上で発信するストリーミングや随時作成され、現在でもアーカイブで一部、閲覧が可能となっている。Live Artの活動は2019年10月で完全休業している。
観客参加型で探る|Explore by participating audiences
対話を模索する|Exploring Discussion
モバイルキッチンでできること|What we can do with a mobile kitchen
学ぶことの拡張|Extension of learning
リサーチと検証の狭間で|Between research and verification
形式との格闘|Challenge with form
新結合を試みる|Try new combination
直接働きかける|Work directly
3.11以降のアート|Art after 3.11
公開制作(撮影)|Open production (shooting)
セッション
月イチセッションは、トーク&レクチャー&ワークショップを平日に、1回1回が読切りイベントでありつつ、連続するシリーズとして展開、ワンナイトイベントではできなかったことを摸索、実践してきた。これまでに、杉田敦「ナノスクール」、真夜中のCAMP、CAMP「えをかくこと」、CAMP「先月の話」、眞島竜男「どうしてそんなにもナショナルなのか?」、秦雅則「BC写真大学」、岸井大輔「アジアで上演する」、鈴木理策「写真のゆくえ」、藤原ちから(BricolaQ)「港の探偵団」、comos-tv「インタビューズ」などのシリーズを行ってきた。月イチセッションは、2019年3月をもって休業中。
週イチセッションは、参加者を募集して、週1回、2〜3ヶ月のセッション。レクチャーでも、ワークショップでも、リサーチでも、プラクティスでも投げ込める枠として、不定期に行ってきた。これまでに、秦 雅則、津田道子、平倉圭、中村達哉、前後(神村恵+高嶋晋一)、沖啓介らが担当した。
クラブ活動
農園クラブ
有志による菜園の運営。寄付制。2017年は夏秋にベランダ菜園の他に、ビール作り、味噌作り、豆腐作りなどに挑戦、収穫ごとにに収穫祭を行ってきた。2018年12月をもって活動を休止中。
TEC系工作クラブ
アーティスト高橋永二郎を中心に最新のAVRマイコンやシングルボードコンピュータなどを使って、電子工作やプログラミングを基礎から学ぶクラブ活動。2017年は各種センサーを使った電子工作を、その後それぞれが関心のある工作の勉強会、クラブ活動専用の部屋などを改築してきたが、2019年8月にMakers Fair見学と飲み会の後、一旦活動を休止中。