演劇|大道寺梨乃[これはすごいすごい秋 “This is a Great Great Autumn”]

「これはすごいすごい秋」
“This is a Great Great Autumn”


is

ながいながい秋の夜ひとり台所で秋の森へ行く妄想をする人間(女性、時には動物)におこるなつかしい未来のはなし。
a story that draws out a nostalgic future which happens to human beings (women, but sometimes animals) when they fantasize about going to the autumn forest in the kitchen.

時は9月の終わり
It was the end of September

金色の夕方
A golden afternoon

東京の北の丸公園の園内中央に位置する池のほとりで
Beside the pond in the middle of Kitanomaru Park in Tokyo

平日の夕方16時
It was 4pm on a weekday

これは今からもう7年も前の景色
This was a view from 7 years ago

暑すぎず寒くもない秋の始まりの公園
It was the beginning of autumn in the park, the weather was not too hot and not too cold

夕日が水面に反射して金色にかがやく
The sunset reflected on the surface of the water and shined in gold

そこで寝そべるわたしの首には貝の首飾り
I was lying there with a big seashell necklace around my neck

を首にかけたわたしの目の中に目の前の木の葉と空と大気と宇宙が同時にうつる
And in my eyes, there were the leaves of the tree in front of me, the sky, the atmosphere and the universe

ああおいしいおいしいりんご
Oh, it’s a very very delicious apple

ときどき信じられないような夢のようなことが現実で起こる
Sometimes many unbelievable and dream-like things happen in reality

キッチンでスコーンを焼く
I bake scones in the kitchen

慣れてきたので、スコーンはだいたい40分もあれば焼きあがる
I got used to the baking so it only takes around 40 minutes

粉をふるって中に入れるクルミを砕いて砂糖を20g塩も少々
I sift the flour, crush the walnuts, add 20g of sugar and little bit of salt

スコーンを焼いているじかん薄暗いキッチンでiPhoneをみていたらともだちがこんな詩をポストしてる
When the scones are in the oven, I find a poem that my friend uploaded on Facebook on my iPhone

それを読んでいる時間誰もいないキッチンから薄暗い秋の森へとすこしづつすこしづつ進んでいく
As I read the poem, I slowly move towards the autumn forest from the kitchen

足元でぺきぺきなるしめった小枝乾いた落ち葉がさわさわ鳴って
The moist twigs and fallen leaves make a crispy sound under my feet

次に踏み出す足音をわたしより先につくっているみたいだ
They seem to be making the sounds of my footsteps before I step forward

これはすごいすごい秋
This is a great great autumn

もしくは、ながいながい秋の夜
Or a long long autumn night

もしくは、何かが道をやってくるこのすごいすごい秋の夜のなか。
Or something wicked this way comes in this great great autumn night.

作/演出/出演:大道寺梨乃(快快)
音響/映像/写真:加藤和也(快快)
照明:エウジェニオ・レスタ
制作:小野寺里穂
英語翻訳協力:ジョイス・ラム
フライヤーデザイン:小林剛(UNA)
協力:藤原ちから/カルメン・カステルッチ/Teatro Comandini/快快
共同企画:blanClass

「これはすごいすごい秋」アフタートーク開催決定!!
11月4日(金)藤原ちからさん(BricolaQ 主宰)
11月5日(土)山田由梨さん(贅沢貧乏主宰)
11月6日(日)小林晴夫さん(blanClassディレクター)

日程:2016年11月3日(木・祝)・4日(金)・5日(土)・6日(日)
開場:19:00 開演:19:30(6日のみ 開場:18:00 開演:18:30)
上演時間:70分(予定)
入場料:予約:2,500円/当日:3,000円(ドリンク別)
定員:各回30名限定

〈予約方法〉ご予約は前日までにご連絡をお願いします。
〈タイトル〉[これはすごいすごい秋]
予約〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
上記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈メールアドレス〉info@blanclass.com




大道寺梨乃 Rino DAIDOJI
1982年6月4日東京生まれ。パフォーマンスグループ快快/FAIFAIの創立メンバー。パフォーマーとして2004年から国内/海外でのほぼ全ての快快作品に出演。主な作品は「My name is I LOVE YOU」「アントン・猫・クリ」「りんご」「へんしん(仮)」(快快)「文(かきことば)」(演出/岸井大輔)「The PARTY party in Firenze/Berlin/Tokyo」(演出/篠田千明)等。 2014年10月には初のソロ公演で一人芝居となる「ソーシャルストリップ」を東京・横浜で行い、2015年2月には全編英語での「Socialstrip English version」を東京・横浜で上演。2016年7月には「Socialstrip Asia tour」として北京、香港、バンコクでの公演を行う。
自身や身の回りの人々の日常を現代のファンタジーとして軽やかに物語に起こし自身の体でそれを表現する事に挑戦している。2015年7月よりイタリア、チェゼーナ在住、以降は日本とイタリアを拠点に活動。

https://thisisagreatgreatautumn.blogspot.it

藤原ちからさん:
批評家、編集者。ラボラトリー&メディアBricolaQ主宰。主に演劇の批評をしており、徳永京子との共著に『演劇最強論』、またウェブサイト「演劇最強論-ing」を随時更新。「横浜サウンド☆クルーズ」第3火曜に出演中。国内外各都市で遊歩型ツアープロジェクト『演劇クエスト』を横浜を中心に、城崎温泉、マニラ、デュッセルドルフなど各地で展開している。

山田由梨さん:
『贅沢貧乏』主宰。2012年の旗揚げ以来全ての贅沢貧乏の作品のプロデュース、舞台作品の脚本演出を手がける。自身も女優として活動している。贅沢貧乏の3年ぶりの劇場公演となる「テンテン」がアトリエ春風舎で12月9日から19日まで公演予定。

小林晴夫さん:
2009年blanClassを創立、芸術を発信する場として活動をはじめる。以来、毎週土曜日の夜に行っているLive ARTのほかに、月イチセッション、週イチセッションなどを企画運営している。編著に『market by market 12 – スカイホーク特集』(1997・マーケット発行)、『Bゼミ「新しい表現の学習」の歴史』(2005・BankART1929発行)がある。


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