アートを共に語るご飯会、お題付き|笠原恵実子[アートでナイト part3/偽満州国※]
1932年に現中華人民共和国東北地方に建国された傀儡国家「偽満州国」は、急速な近代国家形成を試みた大日本帝国が行き着いた、無謀な植民地政策でした。私は、その理想主義的建国理念と、1945年に至る悲惨極まりない崩壊への道筋との間に存在する圧倒的な齟齬感に、国家、イデオロギー、文化、政治、経済、個などといった争点を考えうる、重要な地点が存在していると思います。第二次世界大戦終結から70年経ちましたが、私たちは近代国家という枠を越えることが出来ないままにいます。あいも変わらず強国が主導権を握り粛々と営まれていく世界政治を前にして、「偽満州国」について皆さんと共に考え、会話を共有できたらと思います。

※満洲国を歴史的な独立国として見なさない立場から、中華民国、中華人民共和国では「偽満洲国」が正式呼称。

※日常的にそして真剣にアートを、文化を、政治を、シャッフルして語り合う場、アートでナイトの第3段。隔月で全4回を予定。お題は各回ごとに笠原より提示、そのテーマから会場を構成し会話を始めます。

日程:2016年1月23日(土)
開場:18:30 開演:19:30
入場料:1,500円(ワンドリンクつき)
※軽食(無料)もご用意しております。





笠原恵実子 Emiko KASAHARA
初期は身体を通じて女性と社会との関係性を考察する彫刻作品を制作。近年は、性別や宗教、国籍や言語など社会を規定する制度とその状況についてフィールドリサーチを行い、その記録を元に制度の曖昧性を示唆する作品を制作している。その手法は彫刻に留まらず、写真、ビデオやパフォーマンス、ドローイングなど多岐に渡る。国内外での個展の他にPARASOFIA(2015),横浜トリエンナーレ(2014),シドニービエンナーレ(2004),光州ビエンナーレ(2001)などで発表。
www.emikokasahara.com


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