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blanClass完全デジタル化計画

blanClassのニューサイトがオープンしました。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

早いもので、blanClassのライブスペースを休業してからもうそろそろ1年が経とうとしています。休業前から、休業を機にblanClass公式サイトをリニューアルすると公言していたものの、なかなか実現できずにいましたが、とうとう新サイトが完成しました。今年の1月からデザインを担当してくれた山本聡志さんと安部祥子さんと私とで「webリニューアル会議」を始めたものの、ご時世で直接会うことが難しくなったため、2月からはオンラインで会議を続けました。

blanClass Live Art & Archive、その「Live Art」休業後の「Archive」部分をどうするか? というのが、このニューサイトに課せられたミッションなわけですが、単なる記録置き場にするのは抵抗があり、それらのコンテンツにもう一度息を吹き込みたいと考えました。また実感として、この5年PCサイトに動きが感じられず、スマホやタブレットに向けたサイトに取って代わったように感じていました。そこで、blanClassのニューサイトはスマホやタブレットでも手軽に操作ができ、あらかじめ検索ワードを持っていなくてもランダムに楽しめるよう、デザインを模索しました。結果できたニューサイトはとても満足のできる仕上がりだと思います。どうぞ存分にお楽しみください。

1年経つといえば、1年前にblanClass10周年記念とクロージングを兼ねたイベントのなかで、毎年10月17日を「blanClassの日」に制定したのですが、みなさま覚えていますでしょうか?

あの時みなさんに委ねられた、どんな日として「blanClassの日」を過ごすのか? という企画者からの問いかけは同時に長年blanClassを運営してきた私への問いかけでもありました。あの時私はなんと答えたのだったか?「なにもしたくない」だったか?「わからないや」だったか…。まあたぶん本当にそんな気分だっと思うのですが…。

私なりの答えというわけでもないのですが、今年の「blanClassの日」は久しぶりに放送室をします。

放送の内容は、ゲームやアプリなどに使われてきたデジタル技術を活用して、既存のアプリにはないものを作れないかと立ち上げた「blanClass eART Label」のプレゼンテーションです。小山友也、山本聡志、安部祥子、原口承悟と私の5人のメンバーで、zoomでつないでお話をします。

もしもまだ「blanClassの日」の過ごし方を決めかねているようでしたら、2020年10月17日(土)はblanClass放送室の久々の生配信をご覧ください。今後のblanClassの活動、アーカイブの管理のためにもぜひご支援ください。近々URLを発表します。

10月中にほかにも2つの企画を準備中です。

1つ目は、「原口典之インタビュー(映像)」の配信です。今年8月27日に急逝してしまいましたが、原口典之さんの強い要望があり、お住まい兼スタジオがある岩手県北上市臥牛を訪れ、インタビューを収録したのが、8月22日から24日のこと。くしくもアーティストの最後の言葉になってしまいましたが、このインタビュー映像を10月から期間限定公開(有料配信)します。

2つ目は10月半ばからblanClassで滞在制作を予定している荒木 悠さんとオンラインでなにかしら(トーク?)配信を予定しています。(荒木さんは一緒に岩手に行ってくれて、原口さんのインタビューを撮影、インタビュー映像の責任編集を担当してくれました。)

これまで人々が集まることで実現する芸術の可能性を模索をしてきたblanClassですが、この「コロナ渦」という大変な状況もあって、その対策を考える上でも、それはパンデミックが起こる前から、ちょっとずつ考えてきたこととも重なっていて、場を共有する喜びとは逆に、アクセスの難しさなどのデメリットも感じてきたので、より多くの人にアプローチできるデジタルインフラを利用した表現の場づくりを目的に転換することにしました。そう簡単なことでもないでしょうが、これまでとは違う時間の使い方をしながら、今後はニューサイトを一つの場としていろいろとデジタルコンテンツを発信できる場に育てていきたいと考えています。

小林晴夫
2020.10.09