展覧会/ワークショップ|平田 守[いつだって画像はコピーされる事を望んでいるかもしれない]
イギリスの進化生物学者、リチャード・ドーキンスは遺伝子という情報を「自己複製子」と定義した。
私は画像情報そのものが、自発的意志を以て自己複製を望んでいるとは考えない。
しかしインターネットの登場以降の画像情報の振る舞いは、恰も複製の為の主体的な生存戦略を持つかのようだ。
それは親から子供へとコピーされる「自己複製子」のようであり、ドーキンスが人間個体を「人類の遺伝子を増殖させる為の乗り物」と定義した様に、画像情報表現の総体にとって個別の画像はモジュール(代替可能な部分)であるという類比が成り立つ。
今回は画像を複製(またはトレース)し、代替え可能な画像(モジュール)についての考察と実践していく場にしたいと考えている。
日程:2018年5月12日(土)
開場:17:00 ワークショップ:19:00-
参加費:¥1,500(ワンドリンク付)
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
平田 守 Mamoru HIRATA
1989年埼玉県生まれ。2017年多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。福沢一郎賞受賞。2016年ワンダーシード入選。2015年TURNER AWARD入選。「はじめての油絵レッスン―道具・練習・下描きから完成まで」(2014・マール社刊行)監修 。