リサーチ/ディスカッション|[1923年9月2日、3日に起こったこと]
ゲスト:後藤 周(元中学校教員)
聞き手:岩田 浩/佐々 瞬/趙 純恵
企画:blanClass
関東大震災直後に横浜で起こった朝鮮人虐殺の事実を40年以上も独自に研究している後藤周さんをお招きして、1日目は当時の小学生の作文を参加者たちと読む。2日目はblanClassからも程近い宝生寺にある関東大震災韓国人慰霊碑を参加者と共に訪れ、その後お話をするという会です。
この企画は、2015年3月に佐々瞬、岩田浩、趙純恵によって行われたパフォーマンス[それら について話すこと]で、どうしようもなく繰り返されてしまう醜い事件に対抗すべく、彼らがつくり出した「会話」によって生まれた「空気」に触発され、珍しくblanClassが主導している企画です。
日程:2016年4月23日(土)19:30〜21:30「震災記念綴方帖を読む」
24日(日)13:00〜17:00「関東大震災韓国人慰霊碑を見る」
(24日はblanClassに集合したのち、市営バス11系統で「宝生寺」に移動。またblanClassに戻ってきます)
一般:1,500円(ドリンク別) 2日間通し:2,000円
後藤 周 Amane GOTO
1948年生まれ。京都大学卒業後、横浜市立中学校の教員となり定年退職。NPO在日外国人教育生活相談センター・信愛塾の設立、ヨコハマハギハッキョ創設に参加し現在も活動。「横浜における関東大震災時の迫害・虐殺」について調査研究中。
岩田 浩 Hiroshi IWATA
1982年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業。在学中より演劇活動を始め、公立ホール勤務等を経て、現在急な坂スタジオ/NPO法人アートプラットフォームに所属。スタジオ運営、アウトリーチプログラムなどを担当。
佐々 瞬 Shun SASA
1986年生まれ。東京で活動中。2009 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。インスタレーション、パフォーマンス作品を制作。主な参加展覧会に「No Man’s Land」(在日フランス大使館、東京、2009年)、「大邱フォトビエンナーレ2012 Dance on a Thin Line」(大邱芸術発展所、韓国、2012年)、「MOTアニュアル2012 Making Situations,Editing Landscapes風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館、2012年)、「Omnilogue:Your Voice is Mine」(シンガポール国立大学美術館、2013年)、2013年「催眠術/話の行方」(HIGURE 17-15 cas)など、パフォーマンス作品に、2012年「それらの日々をへてあの日がやっくる」(blanClass・横浜)などがある。
趙 純恵 Sune CHO
1986年東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。東アジアの近現代美術史を軸にディアスポラアートのリサーチを進めながら、アジアのアートにおけるオルタナティブな歴史の再定義を念頭に活動している。主な展覧会に『すくなくともいまは、目の前の街が利用するためにある』(waitingroom/2015)、『つぶやきの政治学 1999年8月27日-』 (blanclass/ 2015)、『Human Research in East Asia/ Japan-Taiwan-Korea』(東京藝術大学/2015)、主な活動に《r:ead-レジデンス・東アジア・ダイアログ》日本キュレーター(ソウル/2016)、《光州アジア文化殿堂 (文化情報院/アジア文化資源センター)》オープニンクエキシビジョン・プロジェクトコーディネーター(光州/2015)、《r:ead-レジデンス・東アジア・ダイアログ》アシスタント・ディレクター(アジア各都市/2013-2015)、 現在あいちトリエンナーレ2016アシスタント・キュレーター。