参加型ドキュメンタリーパフォーマンス/演劇|VOLUTION ! VOLUTION ! presents[はじめての かるた、おかえりなさい。]
どこかから流れ着き消え去ろうとする声、の中にうごめく隔たりのふきだまり。見えないものが書き込まれた私達は見えるなにかに結びつけ、錨をおろし、せめて時間につなぎとめておこうと、自ら線になって動く。動く線になる。離散的に揺れ続ける個人の中のイメージの無数のドラマを、コレクティブ・メモリーに裂け目を開いたままおとし込み、記憶と想起の実演を行います。かるたを用いたドラマツルギー。(後日、各自の瞬間もまた再演。私達こそが、偶然の共同体の終わらない、散逸したアーカイブなのでしょうか。)
「かるた」、といっても比喩です。記憶術を競うゲームではありません。俳優はいません。そのかわりに様々な「キャスト」を空間に配置しておきます。生のパフォーマンスや朗読、つぶやき、なにかのアーカイブの音声を聞いて、イメージをそれらに「キャスティング」するのは参加者です。先ずは個人で。次に集団で。それが今回のドラマです。一日のうちに忘却のパーティーをはさんで、ドラマを再演します。キャストはあくまで依り代です。集ったひとりひとり、集団自身が、このドラマを記憶し想起するアーカイブになってもらいます。
ディレクション:水野 妙(Tae Judith Mizuno)
日程:2015年1月25日(日)
Open: 15:00
Drama#1: 16:00-17:30 「かるたをつくる」
Party: 17:30-18:30 「かるたを忘れる」
Drama #2 19:00-20:00 「かるたを思い出す」
入場料:1,800円
VOLUTION ! VOLUTION !について
Archive/Architecture As Lettersを合い言葉に、コンテンポラリーだけではない時間軸と共同体を回転させ続ける、様々な試みを行ないます。
変容・伝播する動的な「アーカイブ」であり、過去と未来をいま、ここにおいて鋳直す「アーキテクチャ」でもある、まるで「私達自身のような」プロジェクト。2015年始動。
ディレクション:水野妙(Tae Judith Mizuno)