Event

冨井大裕

body work

2012.05.26

参加型作品|冨井大裕[body work]

一昨年、同じ場所で 手を使って形をつくってってもらった。今年は体を使います。
制作に際して、常にルールを探してきた。ルールがなければ作品は成立しない。逆にいうと、作品を作る為にはまずルールをつくらなければならず、そのルールによって作品はつくられるのだから「ルール=作品」ということになる。ならばルールだけでもよいではないかということになってルールが作品になると、ルールが消えて「作品」になる。でもこれでは何だか片手落ちな気がする。ルールだけでもなく、作品だけでもなく、ましてや「ルール=作品」でもない。
強いて言えば「ルール≓作品」か。いや、これもいい感じ過ぎてしっくりこないー要するに、答えは出ていないのだ。ルールと作品の同一化を巡る抗争は、当分続きそうである。今回は、この抗争に体ひとつで参戦してみたいと思う。
(注意:作品の内容上、参加される方は、二人以上で来られることをお薦めします。)

協力:ユミコチバアソシエイツ/倉岡良太/峰村峻介

日程:2012年5月26日(土)
開場:18:00 開演:19:30
一般:1,000円/学生:800円

2012.05.26 冨井 大裕 Motohiro TOMII blanClass

軽食:キャロットラペと鶏団子のスープ


冨井大裕1回目出演、一昨年10月のときには手をつかって、缶をつかって、即物的だけど確実にある「かたち」を指示書に従って、みんなでつくるという参加型の作品だった「can work. hand work,other work」今回はそれをみんなの身体全体をつかってやります。([blanClass +mail vol.133]より)


冨井 大裕 Motohiro TOMII
1973年新潟県生まれ。東京都在住。1999年武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。日用品の使用と原理的な作品の両立を試みる希有な作家として知られる。近年の主な個展に 「catch as catch can」(現代HEIGHTS Gallery DEN/東京 2010)、「ball pipe ball」(玉川大学 Tamagawa Art Gallery Projects/東京 2010)、「STACK」(NADiff Gallery/東京 2010)、「色と形を並べる」(ラディウム-レントゲンヴェルケ/東京 2011)、「taking bump」(switch point/東京 2011)など。近年の主なグループ展に、「MOTアニュアル2011Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」(東京都現代美術館/東京 2011)、「横浜トリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR 世界はどこまで知ることができるか?」(横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫/横浜 2011)、「所沢ビエンナーレ美術展2011 ー引込線ー 」(所沢市生涯学習推進センター、旧所沢市立第2学校給食センター/埼玉 2011)、「呼びとめられたものの光」(名古屋ボストン美術館/愛知 2011)、「再考現学/Re-Modernologio phase2:観察術と記譜法」(国際芸術センター青森/青森 2011)など。 2008年3月より、茨城県のアーカス・スタジオにて、個展「企画展=収蔵展」を作品が朽ちるその日まで開催中。blanclassでは、2010年10月に「can work、hand work、other work」を発表。
冨井 大裕ウェブサイトtomiimotohiro.com
ユミコチバアソシエイツ http://www.ycassociates.co.jp/