blanClass+ART ENGLISH TRAINING @新・港村|
アートで英語を、英語でアートを
blanClassが、BankART LIFE Ⅲ「新・港村」(2011年8月6日~11月6日・新港ピア・神奈川)に参加することになりました。「新・港村」にはスーパースクールというスペースに全国のさまざまなスクールが同時開催されます。blanClassも恒例企画の「+ART ENGLISH TRAINING」のダイジェスト版を出張開講します。
初めて本格的に英語を勉強しようという方でも気軽に参加していただけるように、基礎的な講座でありながら、同時に実践的に英語を捉えていこうというプログラムです。全8回の講座では4名の講師をお迎えして、各2回ずつの刺激的な内容のレクチャーをしていただきます。
特別講師:
Azby Brown(アーティスト/金沢工業大学未来デザイン研究所所長)
沖 啓介(アーティスト)
Ryan Holmberg(美術評論家/マンガ研究者/ライター)
佐藤 実(翻訳家/ライター)
場所:BankART LIFE Ⅲ/新港村(新港ピア)
日程:2011年9月7日(水)→10月26日(水)
時間:水曜日 19:30 → 21:15
定員:30 名
申込金:5,000円
受講料:16,000円
新・港村パスポート(期間中何度でも入場可能):300円
※ 新・港村パスポートは、BankART Life IIIチケットか、特別連携セット券を購入するとついてきます。
2011 September-October
blanClass + ART ENGLISH TRAINING at 新・港村
アーティストのためのイングリッシュ講座「アートで英語を、英語でアートを」
日程:2011年9月7日(水)〜10月26日(水)
時間:水曜日 19:30 → 21:15
会場:BankART LIFE Ⅲ 新港村 Aゾーン スーパースクール
ドリンク:出張BankARTカフェ 軽食:共同サンド
ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム
[BankART LIFE Ⅲ 新港村〜小さな未来都市]
2011年 8月6日(土)- 11月6日(日)
〒231-0001 横浜市中区新港2-5 新港埠頭
主催:BankART1929 共催:横浜市文化観光局
9月7日(水) 14日(水)
Azby Brown
「Art Words and Ideas (in English)」
アートを論じるわたしたちの方法は、それを描写するために使用する言葉に依存しています。多くの文化が言葉や思想に貢献し、それはアートやデザインの特殊な美学的、歴史的、もしくは心理的側面を明らかにすることに役立っています。現代美術の展開に英語の役割は非常に大きなものがありましたが、とくに戦後の時期、グローバルな大衆文化の興隆がそれと同時に起きました。
本講座によって受講生は、英語言語の作家が著した重要なアートコンセプトに親しむことになります。美術、建築、デザインなどをじっさいに見ながら、思想や概念を語り合います。本講座終了までに、英語によるアートの世界がどのように現代美術を論じ、さまざまなコミュニティでアートが評価される基本的価値にそのことがどのように反映されているかについて、受講生はより深い理解を得ることでしょう。
アズビー・ブラウン Azby BROWN
アーティスト/金沢工業大学未来デザイン研究所所長
1956年米国生まれ。イエール大学にて彫刻/建築を学び1980年卒業。東京大学大学院工学部建築学科修士課程を1988年修了。日本建築/デザインについての代表的な著書として、「The Genius of Japanese Carpentry」(1989)、「Small Spaces」(1993)、「The Japanese Dream House」(2001)、 「The Very Small Home」 (2005)、「Just Enough」(2009・講談社インターナショナル発行)、「江戸に学ぶエコ生活術」(2011・阪急コミュニケーションズ)がある。
9月21日(水) 28日(水)
沖 啓介
「英語ネイティブ文化人たちから学ぶプレゼンテーション技術」
「非ネイティブ・アーティストたちに見る英語コミュニケーション」
プレゼンテーションの技術というのは、言語とは別物です。プレゼンテーションの技術について、どれだけ身につけているかと言えば、自分も含めて、なかなか修得しているとは言えません。さらにそれが外国語となればなおさらのことですが、基本は何語であってもまずプレゼンテーションを技術として学ぶことでしょう。ここでは英語のネイティブで、しかも様々な分野の専門家たちのプレゼンテーションの極意を学んでみたいと思います。
しかし正直なところ、ネイティブで、しかもプレゼンテーションに長けた人たちのレベルまではなかなか到達しないものです。だからと言って、世界のどこででも作品を発表しなくてはならないアーティストとしては引っ込み思案ではいられません。英語非ネイティブのアーティストたちが、いかにユニークな言語センスで世界のアートシーンに文化的なインパクトを与えているのかを分析してみましょう。英語を使ったアートのためのコミュニケーションについても、新しいイメージができるかもしれません。
沖 啓介 Keisuke OKI
アーティスト
多摩美の学生時代からアーティストとして活動を始め、国内外で多数の展覧会を行っている。1980年代後半からニューヨークに住み、第一次湾岸戦争勃発とともに帰国。その後、1998年からカーネギーメロン大学研究員となる。エレクトロニク・アート、メディアデザイン、電子音楽、映像が専門分野。現在は、東京造形大学、早稲田大学理工学術院などでデジタル系のアートやデザインを教えている。
10月5日(水) 12日(水)
Ryan Holmberg
「佐々木マキと1960年代末期の映像的マンガ」
1960年代のマンガの台頭が、現代の文化のなかで、活字から映像がより一般的なものに取って代わったひとつの要因であると、しばしば批評家らに指摘されている。60年代のおわり、佐々木マキが「ものがたりがない」マンガや「ふきだしのない」マンガを雑誌『ガロ』のために創造したとき、批評家たちは「映像的」マンガが萌芽、出現したと論じました。この講座では、佐々木の仕事にフォーカスすることで、60年代おわりから70年代はじめの日本のマンガと、当時攻勢だった、たとえばテレビ、写真、雑誌に加えて新しい特撮技術など、マンガ以外のビジュアルメディアとの関係を考察していきます。
「アブストラクションとアメリカン・コミックス」
近年、特に北米で、 抽象表現を素材にしたコミックスの波が渦巻いている。この講座では、この流行をスライドなどで見ながら、そうした抽象表現が、これまで物語、具象性(figuration)や会話の再現などに依存してきた、コミックスの伝統にあたえるインパクトを考えていきます。
ライアン・ホームバーグ Ryan HOLMBERG
美術評論家/マンガ研究者/ライター
日本学術振興会外国人特別研究員として、学習院大学大学院身体表象文化学専攻に在籍中。『Artforum International』、『Art in America』、『Japan Forum』などに、戦後日本を中心として、アート、映画、マンガ評論を執筆。現在は『The Comics Journal』のオンライン版に「戦後オルタナテイーブマンガ史」を連載中、最終的には、本としてまとめる予定。
10月19日(水) 26日(水)
佐藤 実
「アートの英語 」
海外に活動の場を拡げたいというとき、英語が力強い武器のひとつになることはあらためて言うまでもありません。今回の+Art English Trainingでは、幅広い層の人(英語力の個人差、年齢層など)が参加でき楽しく学べるように、ベーシックな英語の学習にも充分配慮するつもりです。日常の英会話レベルの一般語彙から、現代アート特有の文脈で使われる基本語彙まで効率よく体感できるものと期待されます。vocabulary building(語彙の構築)は今回も、本講座全体で重きをなします。受講生の将来の活動に、刺激とチャレンジを与えられるような充実した講座になればと願っています。
佐藤 実 Minoru SATO
翻訳家/ライター
1953年生まれ。神奈川県出身。横浜市立大学卒。美術誌の編集、翻訳会社、予備校の英語講師などを経て、1990年頃より美術/音楽関連の翻訳をフリーランスで始める。一般的な絵画、彫刻から現代美術まで、おもに美術館/個人作家/美術大学/画廊などさまざまな媒体、 用途のための英訳/和訳を行う。現在、「現代アート英語辞典」(仮題)を自主的に作成中。また 、「月刊ギャラリー」に2009年から2010年にかけて「新・アートの英語」を連載した。著書に「アートが話せる英会話」(1997)、「アートの英語」(2004)ギャラリーステーション発行、「サイモン&ガーファンクル全曲解説」(2009・アルテスパブリッシング)がある。