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じゃぽにか – JAPONICA

じゃぽにか JAPONICA
2002年に東京で誕生したオルタナティブアートクラブ。当時、美術予備校である新宿美術学院油絵科で知り合った有賀慎吾、川田淳、坂上卓男、杉田陽平、永畑智大、村山悟郎らによって結成される。他のクルーに、ヨシマツくん、ロミちゃん、ダイスケ(うんじんさん)、そらお、森ちゃん等がいる。結成当初の活動は、予備校の放課後に新宿の街を舞台にして様々なパフォーマンスやいたずらを繰り広げるもので、密かな話題となった。代表的なパフォーマンスに「新宿駅東南口広場の木に登って、叫ぶ」などがある。その後は、クルーがそれぞれのソロ活動を展開してきたが、半年に一回のペースで「じゃぽ会(飲み会&カラオケ)」を開催するなど地下活動を継続する。2007年には活動を再開し、「国立国2007」(くにたち市民芸術小ホール・東京)に出展。また、「渡良瀬アートプロジェクト2007」(渡良瀬渓谷鉄道、群馬)に参加し、見事な炎上をはたした。近年は活動を活発化させており、絵画、彫刻、版画、写真、映像、インスタレーション、フリースタイルラップ、カラオケ、ミニ四駆、らーめん、人力車、裸体、arpon usagiなど多様なメディアを駆使して人々を混乱させている。2013年3月に待望の初個展「じゃぽにかぱみゅぱみゅのじゃぽにかぱみゅぱみゅーじあむ」(art center ongoing・吉祥寺)を開催した。

川田 淳 Jun KAWADA(じゃぽにか)
1983年、埼玉生まれ。2007年、武蔵野美術大学油絵学科卒業。主な展覧会に、個展「まなざしの忘却」(22:00画廊、2012)、「中之条ビエンナーレ 2011」(旧五反田学校、2011)などがある。川田は、大量消費社会、あるいは広島や沖縄といった日本の地域的問題に強い関心を示すなど、社会にひらかれたアーティスト。

村山 悟郎 Goro MURAYAMA(じゃぽにか)
1983年、東京生まれ。2012年、東京芸術大学美術研究科絵画専攻修了、現在は同大学院後期博士課程に在籍。主な展覧会に「MOTコレクション・MOTで見る夢」(東京都現代美術館、2009)、個展「成層圏vol.6 私のゆくえ」(ギャラリーαM、2012)など。村山は、自己組織的に生成するプロセスやパターンを、絵画やドローイングをとおして表現している。

杉田 陽平 Youhei SUGITA(じゃぽにか)
1983年、三重生まれ。2008年武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業。主な展覧会に、個展「BLACK SWAN」 (MEGUMI OGITA Gallery、2013)など多数。また受賞も「シェル美術賞2007」(中井康之審査員賞)など多数ある。杉田は、多くのアートコレクターに支持されて、マーケットでの浸透力が絶大なペインター。

永畑 智大 Tomohiro NAGAHATA(じゃぽにか)
1983年、東京生まれ。2009年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。主な展覧会に、個展「Bの巨人たち」 (Art Center Ongoing、2012)、「art award tokyo marunouchi 2010」(行幸地下ギャラリー、2010)などがある。武蔵野美大の卒業作品展(2009)では、優秀作品に選出。あるゆるコンテクストを排した無差別引用の脱力した造形で独自の作風を確立している。

有賀 慎吾 Shingo ARUGA(じゃぽにか)
1983年、長野生まれ。2011年東京芸術大学美術研究科絵画専攻修了、現在は同大学院後期博士課程に在籍中。主な展覧会に、「POST(TERATOTERA祭り)」(東京文化発信プロジェクト、2011)、個展「Slime mold Process」(island MEDIUM, 2012)などがある。黄と黒で構成する混沌とした世界観のインスタレーションでデビューし、会田誠にその才能を高く評価された。現在は、知覚・言語・現実などの代替項(オルタナティブ)をテーマに表現を模索している。

坂上 卓男 Takuo SAKAUE(じゃぽにか)
1983年、群馬生まれ。坂上は、メンバーのなかでは唯一美大に進学しなかった。2005年頃から飲食業で職場を転々としながら生計をたてる。その傍ら、小説「アーポンの夜」を執筆してブログ「現代美術最終兵器研究所」に発表。坂上はアート・ルサンチマンを持つ生活者であり、しばしばメンバーが自己充足的にアートの閉じた領域に安住しようする心性に警鐘を鳴らす存在だ。