体の外で考える:異種の折りたたみ篇|平倉 圭 (月曜日・全10回+発表)

「ライオンに話ができるとしても、私たちはライオンを理解することができないだろう」(ウィトゲンシュタイン『哲学探究』)。ウィトゲンシュタインによれば、言葉の意味を与えるのは「生活形式」だ。人とライオンは生活形式が異なる。だから、人はライオンの言葉を理解することができない。たしかに。
哲学者で調教師だったヴィッキー・ハーンは、これに反論した。ライオンはそれでも、特定の人と「話す」。たとえば調教師だ。調教師とライオンは、ともに異種混淆的な言語=生活形式をつくり上げる。重要なのは異種をまたぐ具体的な技(アート)だ。それは思考される概念というより、具体的な生活の形として、特定の人の体と特定の動物の体、それを媒介するさまざまな物体のあいだに生まれるものだ。
この連続セッションで取り組むのは、異種をひとつの生活に折りたたむアートを理論的かつ実践的に探求することだ。ここでは「異種」という言葉を、非生物・人工物にまで拡大してみたい。銃も歌も住居も、人とともにある「異種」だ。そこには異種を折りたたむアートがある。そして折りたたみ方は変えることができる。
セッションは、講義と講読で思考を掘り下げる「理論」、思考を実践的に深める「実験」、各自の思考を体の外に表現する「物体化」の3つに仮に分けている。が、それぞれは重なりあうだろう。向かう先が分かっているわけではない。むしろ手探りの探求を、ともにおこなう場所にしたい。最終的に、各自の思考の成果を「作品」として1月にblanClassで発表するところまでいきたい。

平倉 圭 Kei HIRAKURA
1977年生。芸術理論/アーティスト。横浜国立大学准教授。作品に『ゴダール的方法』(インスクリプト、2010、第二回表象文化論学会賞受賞)、《ピカソ他を分解する(部分的に遮蔽された)》(パフォーマンス、Take Ninagawa、2015年)ほか。雑誌等での執筆多数。
https://www.facebook.com/kei.hirakura

スケジュール
1. 10月5日(月) 理論1
2. 10月19日(月) 実験1
3. 10月26日(月) 理論2
4. 11月2日(月) 物体化1
5. 11月9日(月) 実験2
6. 11月16日(月) 理論3
7. 11月30日(月) 実験3
8. 12月7日(月) 物体化2
9. 12月14日(月) 物体化3
10. 12月21日(月) 物体化4
最終発表. 1月30日(土)

時間:19:30~21:30
定員:25名
申込金:6,000円(blanClass主催のワークショップに初めて参加される方のみ)
セッション参加費:レクチャー+ワークショップに参加 30,000円 +発表に参加 +5,000円
※別途実費がかかる場合があります。
参加資格:特に問いません。
応募〆切日:9月27日(月)

申込み方法:講座の要項を了承の上、所定の申込書(はがき)に必要事項を書き込み郵送、またはblanClass 公式ホームページの応募用紙をダウンロード、必要事項を記入の上blanClassまで送信し、指定の銀行口座宛に、全額か申込金のみを振込んでください。(メールのみ、申込書のみでの予約は受付できません。必ずどちらかをご入金ください)入金が確認でき次第、手続き完了となります。申込金のみを選択した方の場合、講座1回目までには授業料をお支払いください。
なお定員になり次第、受付を終了させていただきます。
入金後、セッション開講前にキャンセルされる場合、申込金は返却いたしかねますので、あらかじめご了承ください。

銀行口座:三井住友銀行 横浜駅前支店 (普通)8895910 ブランクラス
(ご自分のお名前を忘れずに入れてください)

申込書ダウンロード(PDF版)
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問合せ・申込先:blanClass
〒232-0006 横浜市南区南太田4-12-16-2F
E mail info@blanclass.com


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