セミナー|奥村雄樹[多元宇宙の缶詰]

1963年、赤瀬川原平は《宇宙の缶詰》を制作した。1、蟹缶を開ける。2、中身を食べる。3、外側のラベルを剥がして内側に貼り直す。4、ふたたびハンダで密閉する。こうして内と外を反転させることで、宇宙全体を缶の「内側」(見かけ上の外側)に閉じ込めることに成功したのだ。しかし、宇宙が定義上「すべて」を意味するなら、そのとき缶の「外側」(見かけ上の内側)には何が入っているのか。また、宇宙が定義上ひとつしかないなら、この装置を量産することは何を意味するのか。このイベントでは、参加者がそれぞれ自分の《宇宙の缶詰》を実作する。そして、持ち寄った缶の中身を一緒に食べつつ、成相肇さん、松井茂さん、奥村による短い発表と鼎談を肴に、世界と私、絶対と相対、言語と社会、日常と宇宙といった問題について考える機会にしたい。
※好きな缶詰を持参のこと。事前に必ずこちらをお読みください。
www.yukiokumura.com/canned_multiverse

トークゲスト:成相 肇/松井 茂
参加者:波戸万里子/井上文雄/木下令子/小島順一/森田浩彰/野本直輝/小口奈緒実/岡本羽衣/大久保あり/大谷樹生/小沢裕子/坂本夏海/バーバラ・シグナー/鷲尾蓉子 デモンストレーション参加(放送室):小林晴夫
映像撮影:波多野康介 深謝:赤瀬川原平

日程:2012年11月17日(土)
開場:18:00 開演:19:30
一般:1,200円/学生:1,000円





※軽食:缶詰の中身とサイドメニューに、十六穀ご飯、スープ(缶詰の中身を入れて飲める)、レタス、ヨーグルト、マヨネーズ、茗荷などご用意します。


赤瀬川原平の《宇宙の缶詰》を1人1個つくります。紙ラベルの缶詰1個(中身はその日に食べたいもの)を持参してください。横浜駅の成城石井や地下街ポルタのPocketMart、井土ケ谷のダイソーなどでも、紙ラベルの缶詰を入手することが可能です。ハンダゴテを使った簡単な作業があります。ハンダゴテを持っている方は持参してください。
※ みなさんがつくった『宇宙の缶詰』は撮影の後、展覧会などへの出品もあり得ますので、あらかじめご了承ください。([blanClass +mail vol.158]より)


奥村 雄樹 Yuki OKUMURA
1978年青森生まれ。2012年の主な作品発表:《ジュン・ヤン 忘却と記憶についての短いレクチャー》(国内の美大における上映会/大邱やムンバイでの展覧会)、《河原温の純粋意識あるいは多世界(と)解釈》(14の夕べ、東京国立近代美術館)、《知らないことを思い出す(芸術家の幽霊)》(MOTアニュアル2012、東京都現代美術館)、《くうそうかいぼうがく》(広島市現代美術館/バーゼル大学解剖学博物館/丸亀市猪熊弦一郎現代美術館ほか)
http://www.yukiokumura.com

成相 肇 Hajime NARIAI
東京ステーションギャラリー学芸員。1979年生まれ。専門は戦後日本のいわゆる現代美術。主な企画に「石子順造的世界―美術発・マンガ経由・キッチュ行」。
「赤瀬川原平氏のゲンペーは源平合戦の源平ではなくハラタイラ」を座右の銘としておりましたが、上記展覧会カタログの扉頁にて源平の誤字で表記してしまいました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

松井 茂 Shigeru MATSUI
1975年東京生まれ。詩人。好きな映画は『ヤギと男と男と壁と』。好きなテレビ論は『お前はただの現在にすぎないテレビになにが可能か』。好きな思想書は『世界の究極理論は存在するか 多宇宙理論から見た生命、進化、時間』(原題:The Fabric of Reality)。好きな新書は『UFOとポストモダン』。好きな作家は奥村雄樹。シュールレアリスムと精神分析は苦手。信じるか信じないかはあなた次第です。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/methodpoem/


LINK
[多元宇宙の缶詰]と[真夜中のCAMP]|小林晴夫(blanClass+column, 2012-11-13)
奥村雄樹「多元宇宙の缶詰」blanClass、横浜、2012→反重力展、豊田市美術館、2013おまとめ
反重力展 – 豊田市美術館


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