からだをつかって考える

 9月のLive Artは、大久保あり、南雲由子、百瀬文、田中功起、4人のアーティストをおよびする。いずれのイベントも、アーティストだけでなく参加者も一緒になって、文字通り「からだをつかって考える」企画。
 お客さんが来場したときには、まだ作品はできあがっていないし、結果は作家が想定していたものから大幅に変わってしまうかもしれない。アーティストたちが用意しているのは、もはや「作品らしい作品」などではなくなっている。用意しているのは、考えるために必要な機会と、その仕掛けのようなもの…。
 blanClassは、いつのまにか、さまざまな世代のアーティストたちが、作品として完成する一歩手前のアートワークを実験する場になってきている。彼ら、彼女らが示そうとしていることは、完成された答えとしての「作品」ではなく、未解決で不確定で未確認でさえあるような問題を発見し、それらを考えるためのツールのようなものを提案しているのだ。
 ダマされたと思って来てほしい。そしてダマされついでに、その遊びのような、でも飛びっきりシリアスな問題を大まじめに考えてみてほしい。
小林 晴夫

(2012.09ちらし掲載)


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