空っぽの教室|blanClass+room

 

 blanClassは、横浜の住宅街にある小さなスペースを拠点に芸術を発信する場として、多方向に活動を展開していきます。

 そこは長年、現代美術を学ぶ教場として機能していたスペースです。数年の間、閉めていたこともあり「空っぽの教室」という意味を込めて、「blanClass」と名づけました。

 「ゼロから」とまでは言わないとしても、その「空っぽの教室」を手掛りにスタートします。人がスペースに関わり、そこに生きていくことで、建物は時を経て変化する。しかし、実はスペース自体も個性を持っていて、関わっていく人が注意深くそのスペースを読み取っていくたびに機能や役割は拡張し、転換していきます。そういうスペースが備えている個性を見いだし、育てていくように空間そのものを実践することから考えていこうと思うのです。

 もっとも重視するのは、形ある成果よりも、むしろそこに起こる対話です。さまざまなアーティストや専門家がblanClassで交差しパラレルに共存する。そこで生まれる対話を生け捕りにして発信をしていきます。

 いったんドアが開いたら、どんなことでも好きなだけ掘り下げて考えることができ、簡単には時代や社会に媚びないように、芸術を区分けしているジャンルや機能を飛び越えて、向こう側にある力強いメッセージを、より自由でシリアスな問題を、真摯に模索していきます。

 

小林晴夫(2009.9.14)


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