これまでblanClassでは、ライブハウスや算盤塾のようなシステムでいろいろなイベントやシリーズをなんとか運営してきたが、ここにきて俄然、クラブ活動がしたくなり、最近ふたつのクラブ活動をはじめた。ひとつは隔月で行っているCAMPのイベントをきっかけに生まれた「農園クラブ」。もうひとつは、電子工作技術やプログラミングなどでDIYする「工作クラブ」。クラブ活動といっても、できたてのホヤホヤなので、運営方針もグダグダなのだが、なんだか久しぶりにワクワクしている。

マリンスポーツ、モータースポーツ、山岳スポーツなどなど、スポーツ分野では大小さまざまなクラブ活動が展開している。稀に、サッカーのように地域のクラブが国際的なつながりになってしまっているようなケースもあるが、もちろんそんなに大きな動きに興味があるわけではなくて、逆に現在の国際経済からこぼれ落ちてしまうような、細々とした経済活動に興味があるのだ。

東京圏にはアーティストのコミュニティがなかなか育たない。それは東京という首都が政治的、経済的に大きすぎるためなのか? 商業方面にも、オタク方面にも、純粋方面にも、文化的にもそれぞれに大きく肥大し過ぎて、その内側はどんどん細胞分裂してセクト化が止むことがない。コミュニティ⤴︎と語尾を尻上がりに発話するそれは増えているものの、厳密な意味でのコミュニティは痩せ細り、ひとりひとりはしみじみと孤独を強いられているようだ。そうするとやっぱりなにかと生活のコストはかさむ、やはりもう少しうまいシェアができる関係づくりはできないものだろうか?

つまりいろいろと考えを交換できる人間関係がそれぞれ物理的に遠くに住んでいる状況下では、コミュニティはおろか、コレクティブですら、その運営はままならない。単純に面積が広すぎるのが問題なのかもしれない。横浜で活動を続けている理由も少し東京という文化圏と距離を置きたいという意思の表れでもあるのだが、そのことはあまり伝わらず、来場される方々からは「遠い」とお叱りを受けることも多く、ということは来場者の大半が東京圏の住人であることが知れ、blanClassだって東京の面積をさらに広げている元凶のひとつでもあるわけだ。

というわけで、思いついたのがクラブ活動。ほどよく頭と体を両方つかいながら、できることはなんでも自分たちでやってみる。手に入れた言葉ばかりを近視眼にすり合わせるだけのつながりではなく、もう少し近い関係を模索しつつ、手元や足元に ある問題を、できるだけ遠い眼で見直してみたい。

小林晴夫(2017.11-12 チラシ掲載)


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