年が明けてすぐ、土曜日のLive Artの枠で、1月には平倉圭セッション、2月には中村達哉セッション、津田道子セッションと、週イチセッション2015秋冬シーズンの発表が続く。そして4月からは2016年週イチセッション春夏シーズンのラインナップ、沖啓介による「ArtCOG (Artistic Cognification)プロジェクト|アートの未来、コモンズ、シンギュラリティ(仮)」、佐々瞬による
毎週リサーチを持ち寄って展開するセッション、前後(神村恵、高嶋晋一)による、ダンスのワークショップから拡張したようなセッションと…、現在準備が着々進められている。

一方、月イチセッションは、眞島竜男「どうして、そんなにもナショナルなのか?」、岸井大輔「アジアで上演する」、鈴木理策「写真のゆくえ」など、1年で完結するセッションをいくつか行ってきた。こうした1年完結型のセッションは、月1回のペースで展開することで、短期集中型のセッションとは違う、ゆっくり、じっくり変化していく、講師(ホスト?)のリアルな思考の転換が手に取るように見ることができ、またある種の答えのようなものにたどり着いていく姿勢に立ちあう機会にもなっているようだ。

ところが、2012年に拡張計画として、月1企画を始めた当初から未だに続いている2つのお化けセッションがある。
それが杉田敦ナノスクールと、CAMPの月1イベント。この2セッションはきっと、どこまでも続きそうな気配。

月1回のペース行っているので、間に1ヶ月ほどの時間が空く、その1ヶ月の間に、なにやら、生き物のように変幻する、知の種が、ちょっとずつ、芽を出しては、また引っ込めるような感じだ。3ヶ月完結型の週イチセッションや1年完結型の月イチセッションでは、感じ得ることのない、独特なスケールで、毎月毎月、なにかしら思考に耽る一時がやってくる。

どのセッションにも、特徴があって、必ずと言っていいほど、熱心な参加者にも恵まれているので、仕掛けている方だけが、セッションをしているわけではない。つまり、セッションを傍観する位置なんて、用意されていない。

だから、それこそ文字通りの意味で「セッション」が展開している。

いかにして学ぶ姿勢を共有したらいいのかと、本当に長いこと悩んできた。レクチャーしてみたり、ワークショップしてみたり、リサーチしてみたりと…。どんな形でも取り込める受け皿というか、それらを超える形というか、そんなことを期待して、敢えて「セッション」と言っていたのだが、どうやら、とっくに「セッション」は始まっているようだ。

というわけで2016年はセッションにつぐセッションです。2016年もblanClassをどうぞよろしく。

小林晴夫 (2016. 1. チラシ掲載)


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