「平成最後の年」として大騒ぎしていたくせに、まだ平成31年が4ヶ月間もあるというのが、なんとも拍子抜けする。

子供のころから、日付を書かなければいけない場面で、元号を使うのが嫌いで、仕事をするようになってからは、フライヤーでも要項でも、公的な書類にでも、でき得る限り西暦表記を心がけてきたので、元号が変わること自体には、なんの感慨もないけれど、あらためてこの30年間を思い返してみると、月並みかもしれないが、デジタル技術の急速な発展と共にあったなと思う。

自分のことを振り返ってみても、必ずしも得意でなかっただけにデジタル端末との格闘の30年間だった。インターネットが普及し始めたころから、うまくネット環境を使おうと必死だったのを思い出す。最初のころはお金もかかったし、なにをするにも時間がかかって大変だった。それがblanClassを始めた2009年当時には、スマホが登場し、SNSが爆発。誰もが発信者になって、ムービーをポケットに入れて持ち歩ける時代になった。

その状況がblanClass設立の原動力になり、当時の紹介文には、自分たちのことを「超記録集団」と呼んで、はじめの3年間ぐらいは、ほとんどすべてのイベントをUSTで垂れ流していた。だから意識的にも無意識レベルでも、ここ10年の流れのなかにどっぷり浸かって生きてきた。

ネット上のメディアに限らず、最近の文化の主流はSNS対応型の運営を強いられているようで、いろいろなものが細切れの時間売りになっている気がする。そういうblanClassだって例外ではない。結果的にカタログ的な運営をしてしまったかもしれない。

歴史のようなものに飲み込まれてしまわないようにアーカイブに力を注いできたのだが、一過性の情報群に埋没してしまっては元も子もないので、その状況を打破すべく、また違う試みを考えなければいけないのだろう。

2019年はblanClassも10年の年。亥年は永田町界隈では激動の年と呼ばれているらしいが、blanClassにとっても変化の年にしたい。

というか、ちょっとだけジャンプしようかな?

 
小林晴夫(2019.1 チラシ掲載)


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